古河歴史博物館出前授業
2021年2月25日 15時35分本日25日(木)、古河歴史博物館館長さんにお越しいただき、3年生を対象に昔の道具について「出前授業」をしていただきました。
最初に先生が取り出したのは、茶色い大きな箱。
「これは何でしょうか?」
見ただけでは分かりません。
「何だろう・・?」
子ども達は、見当もつきません。
「みんなこの箱が何だか分からないよね?そういう時には、よく観察して絵に描いてみよう!」
先生の言葉を合図に子ども達が、スケッチを始めました。
先生は続けます。
「観察っていうのは、見るだけではなくて耳で聞いたり、触ってみたり、匂いをかいでみるのもいいですね。何か分かるかもしれないよ。」
先生が箱を触ってみます。
上の方には金属の網目があります。
でっぱりや凹みもあります。
上から見てみると、すりガラスのような部分があって、触れるとカチカチとプラスチックのような音がします。
箱の右側部分には、小さな穴があいています。
箱の左側部分は、下のところが一部丸みを帯びています。
でもまだこの箱の正体は分かりません。
先生が次のヒントを教えてくれました。
「仕組みを探してみよう!」
先生は、正面右下にあった蓋のようなものを開けてみました。
中には、ねじのようなものが見えます。
「オルゴールだ!」
「時計じゃない?」
「でも時計の数字がどこにもないよ?」
子ども達は、分かりそうで分からないこの箱の正体にヤキモキしています。
先生から、また新たなヒントが出されました。
「文字がないか調べてみる!」
先生と一緒に文字を探してみると・・・・。
あ!見つけました。
大正八年の文字。
六月二十日の文字。
「購求」という文字も見えます。
「代 四・三十」という文字も見えます。
子ども達も文字を発見して嬉しそうです。
先生と一緒に文字の意味を探っていきます。
「大正八年は今から約100年くらい前の時代です。」
「六月二十日は日付だね。」
「購求っていうのは、買うってことです。」
「代 四・三十っていうのは、金額のことで今だと約15000円から20000円くらいの価値かな?」
少しづつ謎が解けていくようで、子ども達もワクワクしながら何の箱なのか?想像しています。
分かったことを整理してみます。
これは、100年前の道具である。
6月だから、梅雨の季節や夏の季節に使うものかな?
この箱の金額。
この箱は買ったものである。
最初は、何の手がかりもなかった茶色い箱。
先生のヒントと共に箱を観察して、触って、探して・・・いろんなことが分かってきました。
箱の正体が知りたい!!
他に何か手がかりはないか・・?
先生と一緒に箱をくまなくチェックします。
すると・・・・「尾張時計株式会社」の文字が・・。
子ども達からは、
「時計だ!」
「目覚まし時計だ!」
「夏に使うんだからかき氷の機械だよ。」
「鉛筆削り?」
「鉛筆削りだと大きすぎない??」等・・・いろんな声が上がりました。
さらに読み進めていくと・・・何やら文字が・・。
さて、みなさんはこの箱は何だと思いますか?